ルドルフ・ゼルキン

の凄さを知ったのは、シューベルトの鱒のCDを聴いたときだ。

シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」+即興曲

シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」+即興曲

このCDを購入したきっかけは、
自分のコントラバスの弓にある。
このCDでコントラバスを演奏している
J・レヴィンというコントラバス奏者が数年前にお亡くなりになり、
その奥さんが売りに出した弓というのが、現在私が使用している弓なのだ。

少しフロッシュ部が歪んでいるのがわかりますか?
私の先生曰く、この歪みがいいのだそうだ。
結構なオールドで、形も変な弓だが、かなり太い良い音がする。
最大の難点は重いということなのだが…
話を戻すと、この演奏の中に関して、ゼルキンは決して自分勝手な演奏をせず、
すっ…と寄り添って演奏している。
写真を見てもわかるように、明らかに、年が離れた若手の奏者に対し、
真摯に音楽を作り上げて行こうという彼の姿勢があふれ出しているかのような演奏だ。
この演奏のおかげで、ゼルキンファンになってしまったので、
ゼルキンのCDを集めようかと考えている。
先ずはベートーヴェンだな。そうしよう。